vitaminは人間にとって必須栄養素の1つである。英語学習という点からすると、しばしば発音の問題が取り上げられる。カタカナ表記では「ビタミン」だが、英語では/vaitamin/が一般的になっている。これはイオンとion、アルカリとalkali等と同じ類のものである。もっとも、これらの点は注意すればよいことであるので、さほど大きな問題ではない。今回発音の確認のつもりで辞書でチェックした際気づいたことがあった。vitaminの語源は、生化学者であったCasimir Funk (1884-1967)による造語であるが、それは当時vitaminの成分にamino acid(s)が含まれていると考えられていたため、"vita (vital=life) + amine (amino acid)"、つまり生命に不可欠なアミノ酸という意でvitaminとしたようだ。また、もともとはvitamineという表記であったようだ。
今回もそうであるが、辞書利用は思いがけない副次的情報が得られる機会であることをあらためて感じた。