2021年4月2日金曜日

【お知らせ】研究ブログを移動しました!

 本研究ブログの容量がいっぱになりましたので、新研究ブログを立ち上げました。

心機一転、研究ブログを再開したいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いします。

新研究ブログはこちら

2021年3月24日水曜日

Commencement ceremony

  本日、暖かな日ざしのもと、令和2年度の卒業式・修了式がおこなわれた。久しぶりにキャンパスに元気が声が響き渡り、本来ならば卒業、別れの時というのに、なんだかそわそわした。昨年は中止であったので静かであったが、今年は密を避け、参列者を限定して挙行された。特に女子学生は袴姿で、デザインにもそれぞれ個性があり、とても輝いて見えた。4月からそれぞれの道があるが、思う存分活躍してほしいと願う。

 研究室で新年度の準備をしていると、懐かしい顔(とはいっても数か月会っていないだけだが)が入れ替わり挨拶に来てくれた。確かに学生とはいえ、皆もう社会人だ。十分礼儀をわきまえている。とはいえ、きちんと丁寧に挨拶に来てくれると、やはり嬉しいものである。本来ならば、このあと謝恩会で、食事しながらいろいろ振り返り、記念写真などをとるのだが、この状況ではそれも叶わない。また、近いうち社会人の顔をしたみんなに会えることを願う。

卒業・修了おめでとうございます!

いただいたマカロン。その気遣いがうれしい。

2020年9月24日木曜日

corona-wary

 先日の連休では、各地の観光地がにぎわったようだ。政府のGoToトラベルキャンペーンの効果もあり、温泉地などでは、格安プランよりも、露天風呂付客室や部屋出しの食事がついた高額プランのほうが人気のようだった。そのあたりは、11月、12月のいわゆる”第3波”をおそれる人々が、出かけるのであれば比較的落ち着いている今のうち、そして、なるべく他者と接触しないようにと考えたということなのであろう。
 そうした「コロナを警戒する」という英語表現にcorona waryというのがある。例えば、コロナを警戒するレストランの客などは、corona wary dinersという。

Instanbulでは、他者と隔離するようなテラス席がcorona wary dinersに人気のようだ。




2020年6月23日火曜日

いろいろな名前の由来

 新型ウィルスの世界的感染により、公衆衛生に対する意識はこれまで以上に高まったと言える。日々の生活においても、手洗い、消毒、マスク着用、うがい、清掃は自分のみならず社会全体の責任であろう。いっときマスクが品薄であったころに、ドラッグストアやコンビニに入っては、まずマスク売り場で在庫チェックするのがルーティーン化したことがあった。そのおかげでか、いろいろな種類のマスクを入手することができた。
 マスクが入手しやすくなった今では、アルコール消毒液に目がいくようになった。現在それほどアルコール消毒液の入手は困難ではない。ただし、それは日本製以外のものを含めての話ではある。日本製で言えば、消毒用エタノール業界のトップメーカーである健栄製薬の「手ピカジェル」などはその代表的商品としてご存じであろう。また、医療機関や教育機関であれば、アルボース社の「アルボナース」やサラヤ社の「ヒビスコール」などが有名である。これらの日本製トップブランドの商品は、まだまだ品薄が続いている。(入手可能の場合は、たいてい高額販売されている)
 ところで、サラヤ社の「ヒビスコール」の由来が気になっていたのだが、たまたまネット検索していると、それに関連する情報にたどりつくことができた。以下がその由来のようである。

High「高級な」(カタカタ読み)

Bis「2つ:殺菌剤とエモリエント剤の2つの成分を示す」(化学用語)

Alcohol「アルコール:速乾性成分を示す」(英語の発音では/h/の音を出す)

[https://med.saraya.com/products/pdf/42133interview.pdf]

つまり、「高級な殺菌成分と保湿成分を含有するアルコール」というような意味になろう。これこそが、サラヤ社の「ヒビスコール」の由来である。


商品名の由来は実に興味深い・・・。




コロナ禍の英語表現(2)

 緊急事態宣言が解除され、先週末には「都道府県をまたいだ移動の自粛」も解除されたことにより、行楽地はかなりのにぎわいであったようだ。感染拡大防止策が継続される中での経済活動の再開である。引き続き気を引き締めて行動したいものである。
 これまでの、我が国の基本的な感染防止策としては、「3密を避ける」がよく聞かれるが、欧米では、"Do the FIVE"がよく使われている。これは、以下の画像が示す通り、基本的な新型コロナウィルスの感染防止策である。


1. Hands:手をよく洗おう
2. Elbow:咳をするときは肘で口をおさえよう
3. Face:顔を(やたらと)触らないようにしよう
4. Space:ソーシャルディスタンス(安全な距離)をとろう
5. Home:できる限り家にいよう

この中でも2の「咳をするときは肘で口をおさえよう」は、欧米的な発想と言える。次の中央の画像がよく表している。


いわゆる肘を曲げて、曲げたところに口をあてて咳をするというものである。確かにこれであれば、手にウィルスが付着することを避けられる。
これらの防止策をとりながら、引き続き公衆衛生に配慮した生活をすすめていきたいと思う。


2020年6月22日月曜日

コロナ禍の英語表現

これまで世界的に不可思議と捉えられている日本のコロナ対策への評価に触れてきたが、その一方で、アメリカ・ミネアポリスでのいわゆる“白人”警官による”黒人”市民への過剰な拘束とそれに起因する死亡事件に対する一連の抗議行動が世界的な広がりを見せている。これまでも、アメリカでは、さまざまな人種対立が行われてきた。しばしばmelting potと形容されるように、アメリカは多種多様な人種が共存している。それこそがアメリカの強みであるとともに、今回のような弱さにもつながっていると言える。現在コロナウィルス感染者数世界一位はアメリカであり、さらなる感染防止策がとられるべき状況の中で、このような人種問題に関連する事件が発生したことは、アメリカ国内の分断を招き、統一されるべきコロナウィルス感染防止への取り組みをも分断させてしまうであろう。実際、オクラホマ州タルサで行われたトランプ大統領の遊説演説では、その抗議行動に対抗するようなwhite backlash的なエネルギーにも加勢されたのか、参加者はコロナ禍であることを忘れてしまったかのようだ。下記の画像を見ると、(日本的に言うならば)3密状態にもかかわらず、ほとんどがマスクすらしていない様子が窺える。

[USAToday  June 20, 2020]

今回のミネアポリスでの事件に端を発する一連の抗議運動は、"Black Lives Matter" movementと称されている。

In the last two weeks, American voters’ support for the Black Lives Matter movement increased almost as much as it had in the preceding two years.
[New York Times  June 10, 2020]

これまでにも”白人”警官による”黒人”市民への過剰な対応は社会問題となってきた。1992年のロスアンゼルスでは、同様の事件がテレビで放映されると瞬く間に暴動へと発展した。そして、2013年のフロリダでの”黒人”少年への射殺事件以降、Black Lives Matterが隆盛してきたと言える。通常抗議運動のスローガンとしては、(ハイフン付き)複合語的にBLM[Black-Lives-Matter]として扱われるが、意味的には、Black lives(”黒人”の命)も”白人”や他の人種と同様に、Matter「大切である」、すなわち、”黒人”の命を(人種差別的に)軽視してはならないということが含意されている。その一方で、Law and Order(法と秩序)を忠実に順守しているだけだと(”白人”側の)警察の人権を支持する、反BLM運動と言える、Blue Lives Matterもある。(この場合のBlueは、警察官が着用する制服の色に由来すると考えられる。)なお、こうした社会運動に対抗する形の抗議行動のことをcountermovementと言う。

[trussvilletribune.com  June 12, 2020]



2020年6月1日月曜日

コロナ禍の対日評価(7)

アジアでの評価も欧米と似ている。香港を中心とするAsia Timesでは、以下のような指摘がある。

There does not appear to be one single reason why the pandemic has hit Japan less hard than other comparable countries and trying to pinpoint possible causes has become a favorite sport on social media.  High levels of hygiene and general health, removing shoes indoors, widespread masks, bowing as a greeting rather than shaking hands or kissing: all have been advanced as possible reasons, but analysts agree there has been no silver bullet.
[Asia Times  May 25, 2020]
日本が感染拡大を抑え込んでいる理由として、高い衛生意識、日々の健康への気遣い、室内で靴を脱ぐ習慣、日頃からのマスクの着用、ハグやキスではなく、お辞儀による挨拶などが挙げられており、欧米の評価とほぼ同じ見方をしている。
Yet the curve has been flattened, with deaths well below 1,000, by far the fewest among the Group of Seven developed nations. In Tokyo, its dense centre, cases have dropped to single digits on most days. While the possibility of a more severe second wave of infection is ever present, Japan has entered and is set to leave its emergency in just weeks, with the status already lifted for most of the country and likely to exit completely as early as Monday (May 25).
[Bloomberg  May 23, 2020]

出所はアメリカBloombergであるが、アジア系の特派員であり、一橋大学卒の経歴をもつ方の記事ということで取り上げた。ここでも、他国、特に先進7カ国と比べて緩い要請レベルの日本式ロックダウンでも、感染者数がほぼ横ばいになったことを報告している。


【お知らせ】研究ブログを移動しました!

 本研究ブログの容量がいっぱになりましたので、新研究ブログを立ち上げました。 心機一転、研究ブログを再開したいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いします。 新研究ブログは こちら