2009年11月12日木曜日

hesitate

現在本務校にオーストラリアからの客員講師の方がきておられる。ありがたいことに、いくつかの講義をもっていただくことになり、私の担当クラスにもきていただた。これまでもそうであったが、やはり英語教育を重視する国策をとっているとしても、実際の英語のnative speakerの前では多くの日本人学生が受動的になってしまう。もちろん、単語力、文法力、リスニング力等を含む総合的な英語力の不足によるところが大きいが、“日本(語)文化の風土”もその一因となっているような気がする。よほど帰国子女でもない限り、自主的に手をあげてコミュニケーションを積極的にとろうとする学生はほとんどいない。それも“日本(語)文化”的に考えれば、周囲との同調や調和を考え、目立とうとすることをよしとしない風土の影響なのかもしれない。また、“恥じ”の文化からなのか、間違いをおかすことで、恥じを感じることを避ける傾向も年々強くなっているように思う。

"Don't hesitate to speak out. Don't be afraid of making mistakes"
「遠慮せずにはっきりと(自分の意見を)言おう。ミスを恐れるな。」

私が留学時代にアメリカ人指導教官からよく言われた表現である。まさにいま私が学生たちに伝えたいことでもある。

ちなみにhesitateとは、「ためらう、ちゅうちょする」という意であるが、否定文の場合、日本語文化的要素を加味し、「遠慮するな」とすることで、「態度を控えめにするな」の含みをもたせるとよい。つまり、「遠慮」の語源である「遠い将来を熟慮し、安易に目先の行動をとるな」の意味からも、制約にとらわれることなく、言葉にしよう、態度で表そうということであれば、"don't hesitate to~"がよいであろう。
なお、「(遠慮せずに)自由に~してください」であれば、"help yourself"等の表現もある。

参考「スーパーアンカー和英辞典」第2版 p188

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