■11月10日、無事日本メディア英語学会年次大会が盛況裏に終了した。関西の伝統校である関西大学(大阪府吹田市)で、充実した1日を過ごすこと ができた。学際色あふれる研究発表、現職ジャーナリストによる基調講演等、予定されていた内容が滞りなく遂行されたのも、大会運営委員長をはじめ、学会関係者各位のご尽力の賜物である。また、学会の名刺代わりとなる記念出版物が刊行され、さらに優れた業績に与えられる第1回学会賞授与式も挙行された。イベント的要素満載の大会であった。
昨年開催校の学生による研究発表が行われ、大変感心したものであったが、今年は東京の大学生が関西に乗り込み、プロの研究者を前に堂々と(本人たちはさぞ緊張していたことであろうが・・)口頭発表をした。しかも、いわゆる英語関連学部生ではない学生たちが、英語圏報道メディアを介していかにある事象が評価されているのかということを自分なりの視点で考察していたのはすばらしかった。確かに、メディア英語学会の発表だからといって、英語を専門とするものだけが関わるべきものでもないであろう。あらゆる事象を再現[再構築]して、不特定多数に“情報”として伝達する立場にあるメディアの報道内容を分析し、そこに醸成される(実態に近似するものとしての)<世界>を評価する研究であれば、英語および英語関連分野の研究者のみならず、人文・社会科学や工学系、医学・薬学系等の分野であっても、特定の事象によってはより専門性の高い評価分析が可能となろう。このあたりに、メディア英語研究の今後があるように感じる。■
紅葉の名所(京都東福寺:通天橋)
※おまけ画像(たこ焼き盛:ブッフェ式昼食会でだされたもの。
全国的に珍しい、大阪ならではの1品と言えよう)