2014年4月3日木曜日

飛梅



■(先の内容と話しは前後するが)先日、久しぶりに太宰府天満宮を訪れる機会があった。昨冬には北野天満宮に参拝しており、菅原道真公の足取りを追うような感じであった。

「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

 ちょうど参拝した時期は、梅が満開であり、休日ということもあり、参道は名物「梅が枝餅」を求める方でにぎわっていた。筆者は、近くの九州博物館に寄ろうと思い、境内に入る手前を右折した。その途中で、参道の喧騒から少しはずれた雰囲気に誘われるかのように、茶店でひと息つくことにした。「梅が枝餅」と一緒に、甘酒も注文した。いずれもとても甘みが強かったが、添えてあった梅干がほどよく味わいを整えてくれた。


その後、九州最古といわれる枯山水がある光明禅寺にも立ち寄った。山門すぐにある紅梅の姿が目に留まった。



とてもよく整えられた庭である。


当日は暖かい春の日差しが差し込み、苔の緑と調和しながら、春らしい色合いを出していた。

下は午前中に訪れた茶室庭園「松風園」(福岡市文化交流公園、平成19年開園)であるが、それはそれで、とても綺麗であったが、まだまだ人の手の“垢”が抜け切れていないようであった。光明禅寺の枯山水も、京都の禅寺の方丈庭園なども、最初は人の手によるものであるが、やはり“時”の重みというものは尊いものである。そこで感じる“違い”は明らかだ。いずれそうなるであろうが、松風園にはもう少し時間が必要であろう。ただ、こうした庭園が身近で増えることは日本文化の伝承と発展にとても良いことである。■




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