■先日有明海を臨む福岡大牟田で、知り合いの先生と食事をする機会があった。かつて炭鉱の町として栄えた大牟田であるが、現在は下降気味な雰囲気は否めないようだ。いわゆるシャッター商店街のような空気が漂っていた。そうした中、駅近くの粋な小料理屋に連れて行ってくれた。人気のない駅前とはかわり、そこではどこから集まってきたのかというほど、人が入っていた。地元の人気店なのであろう。確かにお品書きはどれも“旨そう”であった。五島で獲れる魚を中心に、刺身でいただいた。その後、有明海の珍味と言われる「くつぞこ煮」を食すことにした。由来はまさに靴の底のような形だからだそうだ。ヒラメの仲間ということで、東京あたりで言えば、カレイの煮付けということになろうか。味もあっさりとした白身と甘辛な煮汁で、同じような感じであった。もちろん、おいしく頂戴した。
くつぞこ煮
それから博多に戻り、知り合いの店に挨拶がてら寄ることにした。昔話(というほど昔ではないが・・)をしているうちに、夜が更けていった・・・■
対岸に中洲を望む