2012年3月24日土曜日

しあわせのカタチ

 先日、国内主要メディアの1つを母体とする研究会に参加させていただいた。日頃“同業者”である研究者であり、大学教員でもある方々を中心とする学会では、お互い“研究の懐具合”を知る者同士ということもあってか、痛い所を突くような批判的な質問や意見等は避けることが多い。実際、研究テーマの設定、研究手法、分析考察資料やデータ、考察結果等がある程度整っていれば、それほど批判の矢面に立つようなことはほとんどない(と言ってよい)。稀に、重箱の隅をつつくような、些細な不備を指摘したり、意図的に困らせるだけとしか思えないような質問を投げかけたりする方もいる。総体的に、学会の雰囲気にもよるが、教育機関以外の(民間の)研究会と比較すると、学会のそれは、比較的緩いように感じる。しかも、何度か足を運び、顔なじみになればなるほど、批判的な意見等は、今後の“報復”を回避するためにも、遠慮するであろう。
 今回参加させていただいた研究会は、まさに学会外のメディア研究の専門家集団が中心をなす集まりであった。(文部科学省的表現とも言える)“エフォート”6~7教育、3~4研究(実際のところは関係者の目があるので控えることにする)が多くを占める教育研究者の研究とは、動機づけに何らかの差があるものと思われる。そうした中、筆者のメディア研究分析の一端を紹介させていただいた。もちろん、批判や指摘は覚悟の上であった。ただ、このような研究会であれば、通例批判や指摘というものは忌憚のない意見であり、今後のさらなる研究の発展に必要な建設的な情報や参考資料となりえるのだ。その意味で、大変有意義な時間であった。また、大いなる学術的刺激となって体内[脳内]に入り込んでくるのを体感することができた。
 今回この研究会への参加についてお声をかけてくださった方は、筆者の所属学会の大先輩であり、非常勤講師としてもお世話なった教授(現在は名誉教授)であり、その道の(俗っぽい言い方ではあるが)プロ中のプロである。そうした方とのお付き合いは大変貴重であり、これからも大切にしていきたいと願う。このような人との関係も、(しばしば抽象的な)“しあわせ”というものの1つのカタチであろう。ありがたいことである。。。

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