2010年11月27日土曜日

Write Things Out (2)

前回思考の整理、管理のために“書きだす”ことの必要性について触れた。
近年普及したITやインターネットといったデジタル化の波にのまれそうになりながらも、 <ヒト>がいわゆるアナログである限り、頭の中の活動はアナログである。たとえ、 インプットがデジタル情報であったとしても、生来の“コンバータ”でアナログ化 しているのであろう。当然、アウトプットである“書きだし”も、アナログ式が自然であるし、楽なように思える。 筆記具を用いたノートなどへの“書きだし”はアナログ式書きだしの1つと言える。 パソコンなどを用いた定形文字による“書きだし”作業より、手書きの不定形な書きだし の方がより思考内容に近いアナログ感を味わえる。データ管理という視点からすれば、定形文字によるデジタル化にはかなわないであろう。実際、情報のデジタル化により、 キーワード検索やリンク付けなどが可能になる。アナログの不定形文字ではそうした ことは難しい。もしもアナログの書きだしメモを簡単にデジタル化するのであれば、 スキャナによる画像化が手っ取り早いであろう。(OCRによる文字読み取りは誤認識 がある)

筆者は手書きによる思考の“書きだし”を実践している。そして、さらに必要と思われる情報はパソコン入力で整理することにしている。このひと手間を加えている時間に、再考、再々考ができ、その時に加筆修正を行うことで、より精査された(とはいっても取り留めのない内容が大半だが・・)思考の可視化ができると考えている。

上述したように、データ管理の面からすれば、定形のデジタル文字は汎用性が高い。しかし、不定形の手書き[アナログ]文字には、個性があり、書き留めた時間や環境といったその時にしかない“雰囲気”が筆跡として残される。筆者は、この不定形の手書き文字に付随される“雰囲気” を大切にしたいと思っているし、次の思考への“リンク付け”であると考える。

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